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クレーン用ハイブリッド制振装置

JCC(タワークレーン)用ハイブリット制振装置は、振り子のウエイトをスウィングさせることで制振効果を発揮させます。
制振装置によって、クレーン作業や風による振れを低減し、安定した作業を行うことができます。この装置は、橋梁、超高層ビルに用いられているIHI制振装置技術を応用したものです。

※ 当社では建築用のタワークレーンのことをジブクライミングクレーン(JCC)と呼びます。

原 理

振り子を揺れている方向と反対方向に動かすことで揺れを押さえます。
制振の一般的方法には、振れに合わせて自然に重りが動くパッシブ方式(受動的)と、動力を用い重りを駆動させるアクティブ方式(能動的)があります。しかし、クレーンのような揺れやすい構造物の場合は、パッシブ方式のみでは十分な制振効果が得られません。またアクティブ方式のみでは、動力が大きくなる等の問題があります。そこで、両方式を組み合わせたハイブリッド方式を採用しています。

特 徴

  • 構造が簡単なスウィング方式採用
  • 構造部品の少ないコンパクト設計
  • 固有振動数調整機構
  • モーター制御による高速応答
  • 停電時はパッシブ制振装置として機能
  • 従来のカウンターウエイトは不要