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東京スカイツリー®プロジェクト


スカイツリー2012年5月22日の開業を待つ東京スカイツリー®。
世界一高いタワーの建設現場で、私たちの
「ジブクライミングクレーン」も貢献させていただきました。
日本を代表する数々の超高層ビル建設に貢献してきた技術が、
この巨大プロジェクトで採用され、活躍できたこと
それは大きな誇りであると同時に、
大きな責任でもありました。
東京スカイツリー®
事業主体:東武鉄道・東武タワースカイツリー
設計・監理者:日建設計
施工者:大林組

担当者インタビュー
東京スカイツリー®プロジェクト 世界一高いタワー 東京スカイツリー。 そこで使用されたのは当社製のジブクライミングクレーンです。 今回の特集は,そのクレーンを担当した 当社営業・設計のキーマンたちをご紹介いたします。
運搬・物流システム事業本部
運搬システム事業部
中島
営業担当者インタビュー 「熱い思い」

Q:今回のプロジェクトに対する営業としての思いを教えてください。

スカイツリーA:当社は、株式会社大林組殿から東京スカイツリー®プロジェクト用に4台のクレーンをご注文いただきました。このような大きなプロジェクトに自分が関わることができたことはもちろんですが、お客様から当社の技術力を評価していただいたことが嬉しかったですね。それと同時に、これまで諸先輩方が築いてきたお客様の信頼を裏切ることのない製品の提供をしなければならないと気が引き締まる思いでした。お客様のニーズにあった製品を提供するため、社内の技術部門やお客様と幾度も打合わせを重ねてきましたが、当社安浦工場で実施したクレーンの試験組立を目にした際には、これまでの仕事が形になったという達成感を覚えました。 

Q:今後の抱負は?

スカイツリーA:設備投資関連の受注が厳しい中、経営目標を達成するため、当社の技術を評価してくださっている既存のお客様を大切にすることはもちろん、今後もお客様のニーズにあったより良い製品をご提供できるよう、第一線で働く営業部隊として新たな受注に果敢に挑戦していきたいと思います。

運搬・物流システム事業部
運搬システム事業部
清木/中原/蔦森 (左から)
設計担当者インタビュー
「超高層 未知なる環境へ技術対応」

Q:今回の東京スカイツリー®に使用されているクレーンは従来のものと異なる点はありますか?

スカイツリーA:従来のクレーンでは、300mまでの吊り上げが限界でしたが、東京スカイツリー®は東京スカイツリー天望デッキまでが375mもあるため、このクレーンではワイヤの巻き上げ装置やドラムを改良し、揚程420mを実現いたしました。
また、東京スカイツリー天望回廊の高さが450mであることから、東京スカイツリー天望デッキより上部の建設には、荷揚げ専用とタワー組立専用の4基2組のペアのクレーンによる中継施工という方法をとっています。

Q:どのような安全対策を行なっていますか?

スカイツリーA:クレーンには、労働安全衛生法に基づくクレーン構造規格により地震・暴風に耐えるための強度が定められていますが、そのような際には、法律で定められた以上の力がかかることがあります。そこで、地震・暴風への対応策としてマストの強度を従来から25%アップいたしました。さらに、落雷に備えた精密機器のバックアップシステムや巻き上げワイヤ電磁ブレーキの故障に対する二重バックアップシステムなど11項目にわたり特別対策を行なっています。