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タワークレーンのひみつ

超高層ビルの建築に欠かせないのがタワークレーンです。皆さんも建築中のビルの最上部にタワークレーンが立っている光景を見たことがあると思います。
ところでこのクレーン、どうやってビルの上に昇って行くのでしょうか?そしてビルが完成したあと、いったいどうやって下に降ろすのでしょうか?
その疑問に、タワークレーンのトップメーカーである当社がお答えします。


  1. そもそもタワークレーンとは
    一般的にビル建築用のクレーンのことを、その形から“タワークレーン”と呼んでいます。当社では“ジブクライミングクレーン(JCC)”と呼んでいますが、これは、ジブ(Jib肘=腕)を持ち、ビル上の柱を昇る(Climbingする)クレーン(Crane)、という意味です。

  2. どうやってビルに昇るかというと


    (1)タワークレーンを立て、数階分を組み立てます。

    (2)最上部のフロアに本体を固定して、本体の油圧シリンダでマストを引き上げます。

    (3)マスト基部を最上部フロアに固定して、今度は本体がマストを昇ります。

    あとはこれを何度も繰り返せば、クレーンはビルを昇って行くのです。

    この方式を「フロアクライミング方式(特許)」といい、わが国最初の超高層ビルである霞ヶ関ビルの建築から用いられています。
    これまで我が国で建てられたすべての超高層ビルのほとんどが当社のタワークレーンによって建てられています。シェアはほぼ100%と言えます。


    マンション建築の比較的低いビルの建築には、建屋ビルの隣地にタワークレーンを設置する方法もあります(マストクライミング方式)。ですが、この方式だとビルの高さと同じ長さのマストが必要になるため、超高層ビル建築には向きません。

  3. さて、ビルから降ろす方法ですが
    複数のクレーンが設置されている場合は、それぞれが隣合ったクレーンを順次解体していきます。そして最後の一台になったら、

    (1)クレーンAが屋上に一回り小さなクレーンBを組み立てます。

    (2)クレーンBは、クレーンAを解体し地上に降ろします。

    (3)次にクレーンBは一回り小さなクレーンCを組み立てます。

    (4)クレーンCはクレーンBを解体します。
    こうしてだんだんと小さなクレーンに入れ替わり、最後のクレーンは人の手で分解され、エレベータで地上に降ろされます。


    400t−mクラスの大型クレーンの場合は解体まで3台のクレーンが必要です。

  4. こうしてビルが建っていくのです
    いかかでしょうか。ビルが完成するまでは最上階で働いていたクレーンはこうして人知れず解体されるのです。
    そして、徹底的にメンテナンスされて次の建築現場へと運搬されるのです。