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機械式駐車場の収容台数を解説|種類別目安と設置計画のポイント

機械式駐車場の収容台数を解説|種類別目安と設置計画のポイント

機械式駐車場を導入する際、「どれくらいの駐車台数を確保できるのか」は、駐車場計画における重要なポイントです。特に都市部では、限られた敷地内で必要台数を確保する必要があります。
この記事では、機械式駐車場の収容台数の考え方をはじめ、種類別の台数目安や敷地条件ごとの設置計画パターン、台数を最大化するレイアウト設計のポイントについて解説します。

機械式駐車場の収容台数はどう決まる?

機械式駐車場の収容台数は、単に敷地面積だけで決まるわけではありません。建築物に求められる駐車台数や、敷地の広さ・形状、さらに採用する駐車方式によって大きく変わります。

台数は「法規制」と「敷地条件」「方式」で決まる

機械式駐車場の台数は「附置義務条例」による必要台数を前提に、敷地条件や採用する駐車方式によって決まります。
附置義務条例とは、一定規模以上の建築物を建てる際に、自治体が駐車場の設置台数を義務付ける条例のことです。都市部では、この条例により限られた敷地内での台数確保が求められるため、機械式駐車場が多く採用されています。
敷地に余裕がある場合は、自走式駐車場を採用することで維持管理負担を抑えやすく、狭小地では高さ方向を活用できるエレベータ式やフォーク式が有効です。また、敷地形状に制約がある場合や、地上スペースを確保しにくい場合には、地下空間を活用する方式が採用されることもあります。
なお、多段式駐車場は工作物として扱われるケースが多い一方、エレベータ式やフォーク式は建築物として扱われるため、建築確認申請が必要になります。

附置義務参考例として、東京都の場合と大阪市の場合をご覧いただけます。こちらのPDF資料:「IHIパーキング総合技術資料」の201~204枚目をご参照ください。

自走式駐車場との台数の違い

自走式駐車場は、利用者が自ら車を運転して駐車する方式のため、駐車スペースに加えて車路やスロープの面積が必要です。一般的には1台あたり約25〜30㎡を要し、敷地に余裕がある郊外型施設に適しています。維持管理コストを抑えやすい点はメリットですが、敷地面積が約900㎡未満の場合は、十分な台数を確保しにくいケースもあります。
一方、機械式駐車場は車両を上下・前後に格納できるため、限られた面積でも効率的に台数を確保できます。一般的には約15㎡/台を目安として計画されることが多く、容積率や建ぺい率の制約がある都市部でも有効です。
特にマンションや商業施設では、敷地条件に合わせて機械式駐車場を導入することで、必要台数を確保しやすくなります。

機械式駐車場の種類別|収容台数の目安

機械式駐車場にはさまざまな種類があり、方式によって収容できる台数や適した敷地条件が異なります。ここでは、代表的な機械式駐車場の特徴と、収容台数の目安を紹介します。

方 式 台数目安 主な特長
エレベータパーキング 14~50台程度(屋外) 高さ方向を活用し効率配置
超高層エレベータパーキング 14~100台程度(屋内) 高層建物空間を有効活用
フォークパーキング 14~50台程度(屋外)
14~100台程度(屋内)
横方向にも柔軟にレイアウト
タワーパーキング 12~40台程度(屋外・屋内) 狭小地でも高収容を実現
スーパースクエアパーキング
(水平循環方式)
5~240台程度 地下空間を高密度に活用
エレベータ式
フォーク式
タワー式
水平循環方式

エレベータパーキングの台数目安

エレベータパーキングの収容台数は、1基あたり14〜50台程度(屋外)が目安です。一般的には「7段×2列」から「25段×2列」程度の構成で計画されることが多く、限られた敷地でも効率よく台数を確保できます。
車両をエレベータ(リフト)で昇降させ、各収納棚へ格納する仕組みで、高さ方向を活用できる点が特徴です。比較的コンパクトな敷地にも対応しやすく、マンションやオフィスビルなどで採用されています。
一方で、独立した建築物として設置されるケースが多く、耐震性や高さ制限の影響を受けるため、収容台数は一定範囲に収まる傾向があります。
エレベータパーキングの主なポイントや標準スペックなどについてはこちらをご覧ください。

超高層エレベータパーキングの台数目安

超高層エレベータパーキングの収容台数は、14〜100台程度(屋内)が目安です。
建物内部に組み込まれるケースが多く、超高層マンションや大型ビルなどで採用されています。
高層建物の空間部分を有効活用できる収容効率の高いパーキングシステムであり、建物の高さを活かしながら、限られた敷地内でも多くの駐車台数を確保しやすい点が特長です。特に都心部の高密度開発において、敷地を有効活用しながら駐車計画を行いたい場合に適した方式です。
超高層エレベータパーキングの主なポイントや標準スペックなどについてはこちらをご覧ください。

フォークパーキングの台数目安

フォークパーキングの収容台数は、屋外で14〜50台程度、屋内で14〜100台程度が目安です。リフトと呼ばれるくし型の搬送装置が車両をのせて昇降し、くし型の棚へ効率的に格納します。
建物内部への組み込みにも対応しやすく、中規模〜大規模施設で多く採用されています。
フォークパーキングの主なポイントや標準スペックなどについてはこちらをご覧ください。

タワーパーキングの台数目安

タワーパーキングの収容台数は、12〜40台程度(屋外・屋内)が目安です。観覧車のように車両を循環・昇降させながら格納する垂直循環方式のパーキングで、最小限の設置スペースでも効率的に駐車台数を確保しやすい点が特長です。
設置面積を抑えながら高さ方向を有効活用できるため、狭小地や都市部の商業施設、マンションなどで多く採用されています。比較的小規模な敷地にも対応しやすく、限られたスペースの中で収容効率を高めたい場合に適した方式です。
タワーパーキングの主なポイントや標準スペックなどについてはこちらをご覧ください。

スーパースクエアパーキングの台数目安

スーパースクエアパーキングの収容台数は、5〜240台程度と幅広く、大規模駐車場にも対応できる方式です。
パレット(車を載せる板)をパズルのように水平・上下へ移動させることで、ビルの地下スペースや限られた敷地を効率的に活用しながら、車両を高密度に配置できます。
また、柱をかわしたレイアウトにも対応しやすく、地下空間のさまざまな形状に合わせて柔軟に設計できる点も特長です。商業施設や集合住宅、オフィスビルなど幅広い用途で採用されています。
スーパースクエアパーキングの主なポイントについてはこちらを、
大規模スーパースクエアパーキングについてはこちらをご覧ください。

敷地条件別|機械式駐車場の設置計画パターン

機械式駐車場は、敷地の広さや形状、建物用途によって適した方式が異なります。代表的な敷地条件・用途と、適した機械式駐車場の組み合わせは以下のとおりです。

敷地条件・用途 適した機械式駐車場
オフィスビル・マンション・商業施設などに併設し、
地上の限られたスペースを活用したい場合
エレベータパーキング
超高層エレベータパーキング
フォークパーキング
タワーパーキング
建物の地下スペースを活用したい場合 スーパースクエアパーキング

限られた敷地内で効率的に駐車台数を確保するためには、収容台数だけでなく、敷地形状や建物用途、将来的な運用まで踏まえて方式を比較検討することが重要です。

機械式駐車場の台数を最大化するレイアウトの考え方

機械式駐車場で収容台数を最大化するためには、敷地条件に応じて「高さ」「平面」「地下空間」をどのように活用するかが重要です。
エレベータパーキングやフォークパーキングは、高さ方向への展開により、狭小地でも効率的な駐車計画が可能です。ただし、高さ制限によって収容台数が制限される場合があるため、法規制を踏まえた事前確認が必要です。
地下式の機械式駐車場は、変形地や限られた敷地でも柔軟にレイアウトしやすい方式です。特にスーパースクエアパーキングは、地下の深さと平面配置を組み合わせることで高い収容効率を実現しやすく、大規模施設にも対応できます。
方式ごとに活用できる空間と適した敷地条件が異なるため、敷地の特性を正確に把握したうえでレイアウトを設計することが、収容台数の最大化につながります。

機械式駐車場の台数設計で押さえるポイント

機械式駐車場の台数設計では、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

  • 条例・附置義務を確認する

まず確認したいのが、自治体ごとに定められている附置義務条例です。建物用途や延床面積によって必要台数が定められているため、計画初期段階から確認しておく必要があります。

  • 実際の利用シーンを想定する

必要台数を満たしていても、入出庫に時間がかかるレイアウトでは利用者満足度の低下につながる可能性があります。特にマンションや商業施設では、利用者が集中する時間帯を想定し、車両の動線や待機スペースも含めて検討することが重要です。

なお、当社の機械式駐車場特設サイトからは、地下水平循環方式における出庫時間シミュレーションもご利用いただけます。ぜひご参考になさってください。

まとめ

機械式駐車場の収容台数は、敷地面積だけでなく、附置義務条例や敷地形状、採用する駐車方式によって大きく変わります。限られた敷地内で必要台数を確保するためには、各方式の特徴や収容効率を理解し、敷地条件に合ったレイアウトを検討することが重要です。

「IHIパーキングスクエア」では、豊富な実績と高い技術力を活かし、お客様の敷地条件や用途に最適な機械式駐車場のプランニングから設計・施工までをサポートしています。お気軽にお問い合わせください。

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