新卒で独立系のエレベーター製造会社に入社し、3年間エレベーターの設計に携わりました。忙しく働く中で、もっと自分の技術力を高めたい、新しい環境で自分の力を試したいという気持ちが高まり、27歳で転職を決意しました。IHI運搬機械に決めたのは、業界最大手企業の安定感のほかに、IHIグループの技術力の高さ。それに、機械式立体駐車場は動きに機構的なおもしろさを感じました。

配属された沼津工場の設計部は若手の技術者で構成されており、とてもフレンドリーな雰囲気ですぐに職場に溶け込めました。

パーキングシステム事業部の設計部は、沼津工場内にあります。私が所属するのは機械設計で制御設計グループとは同じフロアです。私が設計を担当しているのはエレベーターパーキング。その新製品のコストダウンプロジェクトを推進中です。

当社の設計者は、構想設計から強度設計、部品図など詳細設計を経て、さまざまな試験まで一貫して対応します。工場内にあるため、製造からの問い合わせへの対応も日常的。設計段階で問題はすべてクリアする必要がありますが、製造、据付、保守の問題でも力を合わせて解決できた時は現場との一体感を感じます。

私は製品設計以外に、設計業務そのものの改善に取り組んでいます。設計者はつねに時間が足りません。それは本業以外の仕事に時間が割かれるからです。そこで業務を細分化し、どの仕事に何時間掛けているかを分析しました。こうすることで、外部化できる業務と設計者が本来やるべき仕事を切り分け、効率良く時間を割り当てることができます。

設計業務の見える化と技術力の底上げは、私の中では大きなテーマです。入社してからも技術力向上には自己研鑽の継続と、習得した知識を実践することが大切だと感じています。