CULTURE

エンジニア対談 パーキングシステム編




  • 藤田 大輔

    小林 和幸

    KOBAYASHI KAZUYUKI
    パーキングシステム事業部 
    生産統括部 技術部 設計1グループ
    2012年入社
    工学研究科機械工学専攻修了

    「IHI運搬機械を知ったのは、大学で開催された合同説明会でのこと。卒業生が何人も活躍していると知り、親しみを持ちました。そして事業の説明を聞くうちに、機械式駐車場を自在に操る技術力に魅力を感じました」

  • 河野 和哉

    高橋 直希

    TAKAHASHI NAOKI
    パーキングシステム事業部 営業統括部
    営業技術部 エンジニアリング2グループ
    2014年入社
    理工学研究科機械科学系専攻修了

    「専門の機械の知識を活かし、大きくて動くものをつくりたいと思い、入社しました。決め手となったのは、ベテランの先輩とも気軽に話ができる風土があり、幅広い知識・経験を身につけられると感じたことです」

疑問があれば
すぐに解決する姿勢

高橋
私の新人時代、一番近い年代の機械系の先輩が小林さんでした。緊張しながら質問したことを覚えていますが、とても優しく教えてくださいました。
小林
高橋君は私にとって職場で初めての後輩だったので、しっかりサポートしなきゃと思いました。何か疑問があるとすぐに質問しに来る姿勢が素晴らしくて、向上心にあふれた人だなと感心したのを覚えています。
高橋
わずか2年の違いであっても実はその差がすごく大きくて、知識量も経験も小林さんにはとてもかなわないと感じました。お客さまから質問されて、わからないことがあったときは、いつも細かくアドバイスを送っていただいたことを、感謝しています。
小林
私が沼津工場で高橋君は本社と離れているけれど、出張の際に顔を合わせると、以前と変わらず会話を楽しんでいます。年齢や職場の違いに関係なく気軽にコミュニケーションできるのは、当社ならではの風土だね。
高橋
どんなことでも相談できる風通しのよさは、どの職場にも共通していると思います。コミュニケーションのよさが、よりよいものづくりに結びついているのではないでしょうか。

利用者目線への徹底したこだわり

高橋
私は基本設計の担当なので、発注者からの依頼を受けて、図面作成しています。このときに気をつけなければならないのが、発注者イコール利用者ではないということなんです。
小林
そこは重要なポイントですね。
高橋
図面依頼者はゼネコンやデベロッパー、設計事務所等であるのに対し、駐車場を利用するのは一般の人々。ですから常に利用者の使い勝手を考えて設計するようにしています。
小林
そういう考え方は、周囲の先輩に教わったのですか?
高橋
ええ、そうです。利用者目線での設計に対する先輩たちのこだわりにはいつも驚かされます。目につかないところでも、妥協することなく「あと10ミリ動かそう」と言いながら設計しており、その姿にはいつも大切なことを学んでいます。
小林
確かにそういうこだわりは、基本設計の技術者からいつも感じています。
高橋
ありがとうございます。詳細設計担当者としての小林さんのポリシーは何ですか。
小林
僕の場合は、利用者はもちろん、この駐車場に関わるすべての人にとってよりよい図面にすることを心がけています。具体的には、製作する人にとってはつくりやすい図面であること、建築現場の人にとっては据付しやすい図面であること、そして利用者には使いやすいことです。だから仕事が終わった後「つくりやすい図面だった」「据付しやすい設計だった」と言われると、とても嬉しい。
高橋
そうしたフィードバックがいただけるのはいいですね。私も早くそう言われるようになりたいと思います。

職種を超えた
コミュニケーション

小林
先ほども言ったけれど、学生時代に想像していた以上にコミュニケーションが盛んな会社だよね。私は詳細設計を担当しているので、基本設計を担当している技術者はもちろんのこと、製造や調達、品質管理など、本当にさまざまな部署の人たちと接しています。
高橋
特に小林さんのオフィスのある沼津工場は駐車場の製造拠点だから、設計したものがすぐ隣でカタチになっていく様子が見られるんですよね。それはとてもうらやましいです。
小林
その通りで、設計の技術者と製造の技術者が日頃から密接に関わっていることで、よりよいものづくりができていると思う。仕事はもちろん、プライベートの時間を一緒に楽しむことも当たり前で、仕事は違っても同じ仲間という意識をみんな持っていると思います。
高橋
私の職場は工場とは離れていても、据付の現場とは近いことが多いですね。昨今はテレワークが基本というのがちょっと残念だけれど、私は以前からフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを大切にしてきました。今はなかなか直接会えないので、せめてメールでなくて電話で生の声を聞くようにしています。
小林
そんなふうにしてつくりあげた駐車場が完成したときは、やっぱり嬉しいという一言に尽きるね。達成感が得られて、頑張ってよかったという気持ちになります。
高橋
私は、ホッとするというのが正直なところですね。自分の図面でよかったのかと、ドキドキしながら完成を待っていますから。そしてホッとした次の瞬間は、「やった!」という気持ちになります。

専門性を極めるか、活躍の幅を広げるか

小林
高橋君が据付の現場に近いというのは、機械式駐車場は都市部でニーズが高いからだね。敷地に限りがある都市では、移動のための車を支える上で、機械式駐車場の果たす役割は非常に大きいと思う。
高橋
私も同じ意見です。都市での生活に当社の製品は不可欠ですし、ものづくりを通じて私たち技術者は社会の発展に貢献しているという自負があります。街の中や旅先などで、自分が設計したものが目に飛び込んでくるというのも、やりがいの一つです。
小林
高橋君の将来の目標はなんですか?
高橋
機械式立体駐車場は、機械であり、建築物でもあります。だから設計には機械だけでなく、建築や電気の知識も必要です。私は機械系の出身なので建築・電気の知識がまだ不足していることを自覚しており、今後は実務を通じてその知識を身につけていきたいと思っています。
小林
設計のスペシャリストを目指しているのですね。頼もしいです。
高橋
貪欲に何でも学べるのが当社の魅力だと思うんです。好奇心の強い方には、ぜひ入社して欲しいですね。
小林
僕は高橋君とはちょっと方向性が違って、設計で培った知識を活かして、今後や品質管理や調達の仕事に挑戦したいと思います。幅広い職種を経験することで、トータルな技術者として幅を広げていこうと志しています。