コラム

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パーキングセンサーと連携した駐車場満空管理システムが実現

IHI運搬機械では,クラウドに蓄積された満空情報から,駐車場内のサイネージや招き灯の表示を制御する駐車場満空管理システムを提供しておりますが,このたび,ミネベアミツミ株式会社(本社:長野県,代表取締役会長 CEO:貝沼 由久,以下ミネベアミツミ)とのオープンイノベーション活動を通じ,ミネベアミツミのパーキングセンサーと連携した駐車場満空管理システムが実現しました。

オープンイノベーションにより新たな駐車場満空管理システムが完成


ミネベアミツミでは、無線通信でつながる高効率なスマートLED道路灯・街路灯を中心に、スマートライティングのネットワークを広げ、そこにセンサーやカメラをつなげることで、スマートシティの実現を目指しています。

一方,IHI運搬機械では,駐車場や交通流などのモビリティデータを分析,活用することで,最適な駐車場配置,交通事故減少,渋滞緩和が実現されたスマートな都市インフラの構築を目指しています。

両社はそれぞれスマートシティの実現に向けたシステム,ソリューションを展開していますが,スマートシティの推進をいっそう盛り上げるため,よりよい製品,システム,サービスが考えられないか,議論を行ってきました。

その結果,ミネベアミツミのスマートLED道路灯の調光に利用しているパーキングセンサーを,自走式駐車場内の満空情報の取得,活用するというアイデアが生まれました。 そこで,IHI運搬機械沼津工場内にある自走式駐車場にて,両社のシステムを組み合わせた駐車場満空管理システムを構築したところ,簡単な施工で,満空情報がクラウド上に蓄積され,活用できるようになりました。

既設の自走式駐車場に後付け設置で,簡単に駐車場のIoT化が可能

 ミネベアミツミのパーキングセンサーは,地磁気・高周波(24GHz帯)併用型の車両検知センサーで,内蔵電池のみで動作します。そのため,大規模な設置工事を要することなく,既設の自走式駐車場の車室に後付け設置するなど,簡単な施工で車室の満空情報を取得することができます。

また,パーキングセンサーで取得した満空情報はクラウドに蓄積されるため,以下のような活用が可能です。

・満空情報をウェブサイトにリアルタイム公開することで,駐車場利用者は,混雑状況を確認しながら,駐車場に入構することができる。

・満空情報を分析することで,各車室の稼働状況がわかり,稼働率向上に向けた駐車場運営施策を検討することができる。

・満空情報を基に,駐車場内の招き灯やサイネージの表示を制御することができる。

このような活用により,駐車場内の滞留車両が減少し,事故の減少や,入口周辺の渋滞緩和に貢献することができます。

ミネベアミツミパーキングセンサー,およびIoTゲートウェイ

ミネベアミツミ スマートシティソリューション特設サイト:https://pr.minebeamitsumi.com/smart-city-solution/ 


このようにIHI運搬機械では,オープンイノベーションを積極的に行うことで,駐車場満空管理システムを始めとした様々な駐車場のIoT化を推進するシステム,ソリューションを提供し,利便性の高い駐車場の提供を目指して参ります。

また,脱炭素,CASE,スマートシティなどの世の中の変化に対応したモビリティハブ駐車場を提供するメーカーとして,今後も先端技術、DX 、IoT 技術などを活用した新しい付加価値を備えた社会インフラを提供して参ります。

参考:モビリティハブ駐車場

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