沼津自走式駐車場
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITY
北に富士山、南に駿河湾を望む自然豊かな環境の中にある沼津工場の敷地内に、次世代の駐車場づくりを見据えた実験・研究のための駐車施設を建設しました。日本で唯一、フラット式・連続傾床式・スキップ式というすべてのバリエーションを同一敷地内に備えた実験場として、沼津工場は駐車場の未来を創造して参ります。
詳しくは、こちらのパーキングチャンネル動画を参照ください。
NUMAZUDRIVE-IN PARKING FACILITY
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITY1Fフラット式
段違いのフラットな駐車スペース同士をスロープで接続したタイプ。傾斜や段差のある敷地に最適で、敷地の形状を無駄なく利用できます。
V2P「EVによる緊急時の電力供給」
災害発生時や停電時を想定した、V2Pのオプション提案です。一時待避所として開放の際、EVからの電力供給に切り替え、場内の照明や携帯電話の充電・液晶テレビに活用することができます。VE提案「鉄骨表面処理」
IHI運搬機械の自走式駐車施設の標準仕様である溶融亜鉛めっきから、塗装仕様をVEとして提案するための実証実験を行なっています。錆止め塗料や塗装などのテストピースを並べて展示し、来場者の方々に耐候性の違いを確認していただいています。マイクロモビリティ
移動の円滑化に向け、駐車場を介した様々なマイクロモビリティとの連携をデモ展示。自動車からマイクロモビリティへの二次交通連携を行うにあたっての、課題抽出や必要な技術の検討を行っています。駐車スペース予約システム
WEBサービス、ゲート、ロック板、キャッシュレス決済にて構成されるサービスで、駐車場管理人不在の駐車場でも、駐車スペースを事前に予約できるシステムです。
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITY2F連続傾床式
らせん状のスロープに面して駐車スペースを配置したタイプ。
もっとも駐車効率がよく駐車台数を確保できる形式です。
他の形式に比べて10~30%収容効率がUPします。
実証実験「駐車場安全対策」
駐車場内での速度抑制を目的にトリックアートを用いた実証実験を行なっています。速度抑制により、騒音低減するとともに場内の事故(人身/物損)を抑制することが期待されます。立体・解体・再利用できる
組立・解体・再利用を容易にするため、杭と鉄骨柱を直接ボルト接合した基礎駆体のない構造とスローブ床と屋根に一部PC床板を採用し、ボルトのみで接合した構造になっています。
駐車場の実験パーキングセンサ
施工が簡単なパーキングセンサとゲートウェイを後付け設置で 簡単に駐車場のIoT 化が実現。様々なIoTサービスを利用者様に提供することができ、既存駐車場の付加価値向上に貢献します。AI満空管理システム
スマートカメラにより駐車場内の様々な物体を検知しデータ化、AIを用いることで、駐車場内の満空状況から、車路を走行中の車両、これから出庫しようとしている車両など、さまざまな状況把握が可能となります。防災倉庫
2016年11月より「防災備蓄倉庫設置型」自走式駐車場の大臣認定制度が認められました。災害発生時の初期防災拠点としての機能をより高めることが可能となりました。
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITYRFスキップ式
フラットな駐車スペースと専用のスロープを組み合わせたタイプ。駐車スペースが平坦な為、ショッピングセンター・マンション・病院に向いていて、運転初心者や女性にもやさしい形式です。
太陽光発電システム
SDGsへの取り組みのご支援と、自走式駐車場の利活用の最大化を考え、太陽光発電システムの導入をトータルでご提案いたします。実証実験「蓄光塗料による安全強化」
駐災害発生時や停電時でも安全に駐車場を利用できる対策として、蓄光塗料を用いた実証実験を行なっています。階段の手すり・段鼻と一部の車室ラインに塗布し、より安全に駐車場を利用できることが期待されます。実証実験「ドローンポート」
駐車場屋上階の有効活用として、ドローンポートを設置し、ドローンを活用した物流拠点としてどのような仕掛けができるか実証実験を行なっています。空き車室の有効活用
最上階の路面温度を下げる施策として、屋上階に遮熱塗料を塗付する実証実験を行なっています。駐車場オーナーからの、「屋上階は人気がなく、空き車室が多くみられる。直射日光が当たるため、非常に熱い。」 という声から、このような実証実験をしています。
「屋上階の路面温度低減」
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITYPOINTその他のポイント
未来の都市インフラの中で「次の駐車場のあり方」を追求し、
最適なソリューションを提供していきます。
プレゼンテーションエリア
駐車場の概要、コンセプト、施工の様子を映像やパネルで紹介するプレゼンテーションエリアをご用意しています。4種類の外装パネル
4種類の外装材を設置し、意匠・固定方法を比較のうえ、実際の意匠を選ぶ際の参考にしていただいています。比較展示として、IHI運搬機械標準の88ルーフ、オプションのアルミルーバー(縦)、アルミルーバー(横)、有孔折板を設置しています。自動運転・自走駐車に関する共同研究
沼津工場自走式駐車施設内において、慶應義塾大学SFC研究所大前研究室と、自走式駐車施設向け自動運転/自動駐車に関する共同研究を実施しました。自動運転実証
自動運転技術の進化に伴い、送迎スペース、乗降エリアの研究のため走行試験が可能な平面空間を敷地内に併設しています。
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITYCITY地域貢献
2018年11月22日沼津市と「災害時における支援協力に関する
協定」を締結しました。
- 自走式駐車場は広い空間と堅牢な屋根床板を持つため、多くの人を収容することができ、初期避難施設としての役割をはたすことができます。
- 災害時に緊急車両もスムーズに入場することができるよう、天井高が高く床面がフラットなエリアを1Fに設けています。支援物資を積んだ車両はそのまま収容でき、広大なフロアは仕分け作業もしやすい等、機能性を発揮します。
- 今後もパーキングシステムのリーディングカンパニーとして、新たな駐車場の活用に取り組み、積極的に地域貢献を行なっていきます。
NUMAZU DRIVE-IN PARKING FACILITYOUTLINE施設概要
建築面積 | 1347.52㎡ |
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延床面積 | 2521.00㎡ |
構造規模 | 鉄骨造2層3段(1F:フラット式 2F:連続傾床式 RF:スキップ式) |
収容台数 | 110台 |
竣工 | 2018年7月 |